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津門川での生物調査

神戸女学院の近くを流れる津門川は、武庫川と山陽新幹線六甲トンネルからの湧き水を水源とする川です。西宮の人たちにとっては、身近で愛着のある川といえます。


街中を流れている川のため、水害が起こらないよう、コンクリートで岸辺が固められているのですが、海から近いこともあり、淡水魚だけでなく海と川を行き来する回遊魚もすんでいる、思いの外、生き物の多様性の高い川でした。


「でした」と過去形なのは、2018年12月5日前後に六甲トンネル内部の修繕工事の排水が流れ出し、高アルカリ化が進んだことで、魚が大量に死亡するという事故が起こったためです。その後、少しずつ魚は戻ってきていたのですが、2021年2月に、原因は不明であるものの、再び魚類大量死が起こり、またもや壊滅的な打撃を受けてしまいました。


保全生態学研究室では、この津門川の魚類の再生の様子やpHを含めた水質を定期的にモニタリングしつつ、魚も含め水にすむ生き物の多様性を高めるために、川をどう管理すると良いのかを研究しています。


◎津門川での生物調査の様子。胴長(ウェーダー)を履いて、生物採集や水質測定を行います。夏場は暑くて、なかなか大変です。


◎採集されたモクズガニ(下)とスミウキゴリ(上)。その他に、カワムツやドンコ、キタノメダカなどを2021年度の調査では確認することができました。今年はさらにたくさんの生き物が戻ってきていることを期待しています。


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