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いつもハードな野外実習

8月はじめに2泊3日で、野外実習で京丹後市にある箱石海岸や養父市の鉢伏高原に行ってきました。


この実習は、「生態学実習」という授業の一環として毎年夏に行われているもので、学外で様々な生態系や生物に触れながら、生態学の調査方法の基礎を学ぶことを目的にしています。


去年は初日の箱石海岸が暑くてなかなか大変でしたが(ここが一番辛かったです)、今年はどうなったでしょうか?ここからは、今年の野外実習の様子について写真と一緒に説明します。


◎箱石海岸の植生を観察しているところです。海の水はとてもきれいで素敵な場所です。風が強く当たるため、背の高い植物は生えず、また風の向きに倒れるような樹形となるものが多く見られます。最近はシカによる食害もひどいようです。去年は暑い中、砂浜をかなり歩いて大変だったため、今年は短時間&短距離で散策を終えることにしました。


◎箱石海岸の次に、豊岡のコウノトリの郷公園に訪れ、兵庫県立大の内藤先生から説明を頂きながら、コウノトリ復活のためのプロジェクトについて学びました。写真の左奥の緑のケージにコウノトリが入っています。


◎コウノトリの郷公園の入り口付近にあるコウノトリポストです。


◎さらに移動して鉢伏高原に到着。夕食後は、明かりに集まる昆虫を採集し、スケッチを行いました。写真中央の網戸にとまっている昆虫はツノトンボです。


◎2日目は、野外実習のメインイベントである高原散策です。高原の動植物を観察しながら、ホードー杉と呼ばれる兵庫県の天然記念物にも指定された巨木に向かいます。当日は天気が悪く、見晴らしはよくなかったので残念。


◎シカの食害の痕跡を至る所で見ることができました。右側の低木の下側に枝葉が無いのはシカが食べたからです。


◎時折激しく雨が降る中、何とかホードー杉までたどり着けました。ホードー杉の前で記念撮影。


◎宿に戻り、一息ついたら、近くのため池で水生生物の採集と種同定です。ルリボシヤンマのヤゴやコガタノゲンゴロウの幼虫などを採集することができました。


◎最終日は早朝のバードウォッチングから。コゲラがいたそうなのですが、私は見つけることができず。


◎その後、近くの湧水湿地を回りました。学生が大きなオニヤンマを捕獲していました。


◎最後は別宮(べっくう)の棚田の見学です。非常にきれいでしたが、管理はなかなか大変なのでは・・・。


◎水田でみかけたトノサマガエルたち。水田は人が管理する水辺のため、前日に調べた高原のため池とは動物相が大きく異なっていました。


◎棚田近くの大きなカツラの木です。この木の脇から水が湧いており、棚田の水源となっています。


◎水源の近くにいたモリアオガエルです。


今年の野外実習もなかなかハードでしたが、みんな無事に大学に戻ってくることができました!

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